症例集

症例1. 30代女性

「1ヶ月以上前から食事中に噛むと顎関節部(耳の少し前辺り)が痛み、他院で施術を何度か受けたが改善されず、当院にご来院」

 

検査をしたところ、顎が右にずれ、右顎関節部の関節円板が圧迫を受けて前方にずれており、同時に側頭骨が後方へ回転、さらに右奥歯の噛みしめが強いために咀嚼筋が緊張し、噛みしめる行為の力学的支点として作用する第2頸椎が右にねじれてずれていることがわかりました。

 

頸椎と連動して腰椎と骨盤にも歪みが生じた状態でしたので、初回の施術で頭と身体全体の筋肉をほぐし、側頭骨、第2頸椎、第4、第5腰椎を調整、施術後に痛みは3分の1になりました。

 

2回目のご来院時には、まだ痛みが少し残っていることでしたので、顎関節部と頸椎と骨盤の調整を施し、3回目にご来院された時にはすでに顎関節部の痛みは治まっていましたが、再発防止のため、顎のずれに連動して歪みが生じていた腰椎や骨盤の歪みを中心に整えました。

 

この方のように顎関節症は初期の段階でしたら1~数回の施術で改善が可能です。

症例2. 30代女性

「左肩のコリが慢性的に強く、時々痛みもあり、長年にわたり多数の整骨院、整体やカイロプラクティックに行ったがすぐに元の状態に戻ってしまうので、根本からの改善を希望されて当院にご来院」 

 

施術直後から2日位は楽な状態があるのだが、すぐに辛い状態に戻ってしまい、施術に通い続けても楽な状態が続かないことにお悩みでした。

 

検査で、左肩の痛みは第2頸椎と第7頸椎の歪みによる症状とわかり、さらにその頸椎の歪みを作っているのが顎の左へのずれであることも判明。

初回の施術では、頸椎以外にも、顎関節、側頭骨、頬骨等、頭・顔の調整を行いました。

 

その後、痛みが完全に消失され、月に1回のメンテナンスとしての施術を受けるだけで快適に過ごせるまでに改善されました。

症例3. 20代女性

「昔から腰痛があったが、最近特にひどくなり、お辞儀の姿勢が困難なほどの痛みで生活する上でも支障が出るようになったため、当院にご来院」

 

最近、奥歯に被せていた仮歯が壊れ、それをしばらく放置された状態とのことで、就寝時の歯ぎしり、昼間の噛みしめ癖や噛み合わせ不良もあったため、噛みしめの力によって歯が大きくすり減り、歯列が外側へ広がっていて、結果的に噛み合わせの高さが不足していました。

 

噛み合わせの高さ不足は咀嚼筋や背骨を支えている筋肉である脊椎起立筋を過度に緊張させてしまい、その状態で噛みしめによる力が大きいと慢性的なコリを背骨周辺の筋肉に発生させます。

 

初回の検査で、割りばしを使い奥歯の噛み合わせを正しい位置に誘導すると、その場で腰を曲げた時の痛みが出る角度が変化し、改善症状がみられました。

 

慢性腰痛の原因は第5腰椎と仙骨の接合部(腰仙関節)のつまりでしたので、そこを解放し、骨盤の歪みおよび股関節調整も加え、腰部筋肉をほくしながら内臓マニュピレーションを行い、ロングコースで全身の筋肉も十分ほぐし、骨格矯正を施した後は、自由に身体を動かせるようになられました。

症例4. 30代男性

「顎関節症に詳しい歯科医院を受診してスプリントを装着するも変化が見られなかったので、顎関節症で有名な整体院にもしばらく通院。しかし、そこでもあまり改善せず、顎の関節円板が脱輪しているので回復は難しいと伝えられ、当院にご来院」

 

20代前半から口を大きくあけることが困難になり、左顎に音が鳴り始めたが放置をしていた。

30代になってからは、朝起きると左顎がロックして2~3時間は大きく口が開かず、痛みも出てくるようになり、疲れると首や肩、背中のコリや痛みがでるようになってきたとのことでした。

 

検査をすると、顎関節症の症状が進行した重度の非復位性関節円板転位の一歩手前の状態で、噛みしめが強く、ストレートネックの症状を悪化させていました。

 

初回から1週間後に2回目、10日後に3回目、2週間後に4回目の施術を集中して受けていただいた後は、1ヶ月ごとのペースに変更。

5回目のご来院時には顎関節の痛みはほとんど消失し、首や肩、背中のコリも気にならない日が多くなっているとのことでしたが、朝起きた時の左顎のロックする状態が1時間程続いているとのことでしたが、その後、朝の左顎のロックもなくなり、身体の症状も安定するようになりました。

症例5. 20代女性

「歯並びが悪かったので歯列矯正を始めたら、元々あった顎関節症や首・肩こりの症状が重くなり、さらに歯列矯正が終わった頃には頭痛の頻度が増え、顎関節症状も悪化していったため、当院にご来院」

 

10代後半から首・肩こりがあり、朝からも頭痛が出ることや顎関節症の症状もあり、歯並びを整えたら症状が改善することを期待して20代に入ってから歯列矯正を開始(抜歯あり)されたとのことでした。

 

整形外科を受診したらストレートネックと診断され、しばらく通院したが改善しなかったので、次に整体とカイロプラクティック、オステオパシーにも通ってみたが、受けた時は楽にはなるが、すぐに元の辛い状態に戻ってしまう状態で、左顎関節部に痛みと右顎関節部は音がする状態は改善されず、また、週に1~2回は薬を服用するほどの頭痛、左肩がしびれる症状もありました。

 

検査すると、顎が左にずれた状態で頸椎がねじれて頭が右に傾いており、頭の重心が傾く癖の補正のために胸椎が右に弧を描き、背骨全体ではS字状にゆるやかに曲がっていました。

背骨の歪みは自律神経の働きと大きく関係があるため、低体温症と冷え症にも悩まれる原因となっていました。

 

また、日中の食いしばりや就寝時に歯ぎしりをしているのも歯の痕跡からわかりました。

噛む力が強いことで、頸椎に圧力がかかり、ストレートネックになっていたので、重い首・肩こりが発生していました。

 

初回の施術は食いしばり癖と歯ぎしりによる疲労でこっている顔・頭の筋肉と、首・肩を中心に施術し、顎関節調整をしました。 

施術後は症状が2割程度に治まり、顎関節部の痛みに関してはほとんどなくなったとのことで、1週間後に2回目のご来院をしていただくことに。

 

初回の施術から2回目の施術までの間は、頭痛で薬を飲むこともなかったようで、症状も少し戻りつつあるが初回のご来院の時までは戻っていない状態でしたので、2回目の施術は初回同様に顔・頭・首・肩のコリをほぐし、頸椎、胸椎の調整と頭蓋骨調整を行い、本日からは就寝時にはマウスピースを装着してもらい、次回は1週間後。

 

3回目のご来院の際に、マウスピースを装着して就寝した感想をお伺いすると、翌日から朝の目覚めがとても良くなり、首・肩のコリも半減したままとのことで、右顎関節部の音はまだ残っている状態だが、左顎関節部の痛みも全くなくなり、頭痛は1週間まったくおこらなかったとのことでした。

2回目と同様の施術をし、マウスピースを装着していただいた状態での顎関節調整を加えて終了、14日後に4回目の施術を行なう。

 

ここまでで、頭痛もなく、首・肩こりもほとんど気にならなくなり、顎関節部も左右気にならなくなったということでしたので、筋肉がコリかたまって辛くなる前にご来院していただくのでも大丈夫だが、長年の背骨と骨盤の歪みによる病気や体温の低さ、冷え性を改善するには、定期的にしばらく通われる方が安心であることをお伝えしたところ、ご希望により3週間に一度のご来院をされる計画となりました。 

症例6. 40代女性

「5年程前から右下の奥歯が食事中に痛みだし、歯科医院を受診したが、虫歯もなく、原因がわからないためそのまま経過、しかし半年前からは噛むと激痛を伴うようになってきたため、歯科医院でマウスピースを製作して様子をみることになるが症状が変わらないため、当院にご来院」

 

顎は右にずれ、食いしばりが強いせいで右奥歯がすり減っているために、噛み合わせの高さが足りなくなっていたため、咀嚼筋や首・肩の筋肉がとてもこっていて硬く、頭が右に大きくまわせない状態でした。

その結果、右側頭骨が後ろへずれて歪み、骨盤の歪みも大きく、右足の長さが左に比べて2センチ程短くなっていた。

 

噛み合わせが低い側に顎はずれていき、強く噛む癖がおきやすくなります。

強く噛む力が発生したことによって、歯自体には原因がないのに歯が激痛を感じるほどにまで負担を感じていたのです。

 

初回の施術では、歯の痛みを取り除き、同時に骨盤の歪みも改善していくため、咀嚼筋や顔面筋のコリをほぐし、側頭骨調整、頸椎、骨盤矯正を施し、1週間後に2回目のご来院をしていただいた時には歯の痛みは半減されているとのことだったが、初回と同様の施術を行なう。

施術後は歯の痛みは強く噛んでも出なくなり、顎が左に移動してずれが改善したことも実感されていました。

 

2回目の施術から10日後の3回目のご来院されるまでの期間で、歯の痛みを感じたのは数回しかなく、痛みも軽減し、安定していたとのことで、歯の痛み以外にも気になっていた首・肩のコリ、腰痛や臀部痛を改善する施術を行う。

2週間後に4回目の施術を行い、歯の痛みも消失、その後は1ヶ月に1回程のメンテナンスでご来院。

症例7. 50代男性

「首から肩にかけての痛みと左手の肘から指にかけてのしびれが数年前から慢性的にあり、整形外科でストレートネックによる頸椎症との診断を受け、飲み薬を処方されたが、あまり変化がみられないため、当院にご来院」

 

首から肩にかけての痛みと左手の肘から指にかけてのしびれが数年前から慢性的にあり、痛みで右方向に顔を向けることができなくなり、左手の指で物を上手くつかめなくなってきたので整形外科を受診したところ、第5頸椎が後ろにずれ、ストレートネックによる頸椎症と診断されたとのことでした。

 

ヒアリングから見えてきたストレートネックになった原因は、長年の仕事をする姿勢(頭を前方に20~30°傾けた姿勢で座り続ける)と寝方(枕の形や高さ)でした。

 

噛み合わせと身体の歪みの関連性の検査をすると、首から肩にかけての痛みと右方向に顔を向けられる角度が明らかに改善する顎の位置が見つかりました。

 

この方のようなストレートネックは頸椎の前屈が原因で起きているので、筋肉反射により咀嚼筋の閉口筋過緊張となり、食いしばり・噛みしめ癖を起こしやすい特徴があります。

 

全身の筋肉のコリをほぐし、頸椎の位置、胸椎の曲がりや骨盤の歪みを矯正してから、顎関節調整等、顎のずれを修正する施術を行い、痛みとしびれはほとんどなくなったとのことでした。

 

顎のずれ、歯ぎしり・食いしばり・噛みしめによる悪影響への対策として、マウスピースの使用をご提案、ストレートネックになった原因である寝方についてのアドバイスをして初回は終了。

 

4日後の2回目ご来院時には症状が半分くらいぶり返していましたが、施術後は完全に消失、この日から歯ぎしり・食いしばり対策のためマウスピースの装着を開始してもらいました。

 

3回目のご来院時には左手のしびれが再発していましたが、4回、5回と施術する頃には左手のしびれも再発することがなくなり、その後は月に1回程度のメンテナンスでのご来院で体調を維持できるまでに改善されました。

症例8. 30代女性

「30代に入ってから歯列矯正をはじめ、歯列矯正を終える頃には顔の非対称が気になるようになり、加えて以前からあった腰痛や肩こり等もひどくなってきたため、当院にご来院」

 

歯列矯正を上顎または下顎のみに行ったり、前歯のみ等の部分矯正は、見た目の歯並びは整いますが、「噛み合わせ」が大きく狂ってしまう場合があります。

 

この方も上顎のみを歯列矯正されていましたので、上顎の歯が動いた分、下顎が噛み合わせの位置をずらしてバランスを取っており、さらに上と下の歯が均等にあたらない状態のままで強く噛むことで、上顎骨がねじれてしまい、左の頬骨付近が飛び出してきていました。

そして、以前からあった右の首・肩こりと左の股関節の違和感、腰痛の悪化も顎のずれにリンクしていることがわかりました。

 

施術で頭蓋骨と顎関節調整で顎のずれ・顔の歪みを整え、歪みの改善力を強化、歪み戻り防止、矯正の固定化のためのマウスピース装着を併用していただきながら施術を継続。

 

首・肩こり、腰痛に対しては、顎のずれに伴う頸椎のねじれを矯正し、腰椎、骨盤の歪みを整える施術を重ねていくことで、5回目で気にならない状態までに改善されました。